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ピピンアットマーク(Pippin atmark、Pippin @. )とは、バンダイ・デジタル・エンタテイメントがアップルコンピュータと共同開発したMacintosh互換のマルチメディア機。日本では1996年3月下旬発売〔ピピンアットマーク、店頭販売開始 (「PCウォッチ」1996年5月28日) 〕。 ==概要== 標準でモデムを搭載し、ダイヤルアップ接続でインターネットに接続できるマルチメディア機。 Mac OS(7.5.x)と互換性を持つpippinOSとCD-ROMドライブを搭載し、ピピンアットマーク用ゲームの他にMacintosh用ゲームも遊べるが、ハードディスクは有さず、代わりにフラッシュメモリを記憶装置として搭載していた。 1996年3月から、日本およびアメリカ合衆国にて販売された。当初は電話注文か、加盟店での販売のみであったが、1996年6月15日からはモデムを別売りにした廉価版が、各種周辺機器と同時に一般店舗で販売された〔ピピン@アットマーク店頭販売、単体販売開始!! 6月15日より「ピピン@アットマーク」の店頭販売を開始します。 バンダイ・デジタル・エンタテイメント (waybackmachine)〕。北米では「pippin@WORLD」(ピピンアットワールド)という名称で販売されており、本体とコントローラーの色がダークグレーとなっているほか、パッケージも非常に簡素なものとなっている。 。1998年3月13日付で事業担当子会社(BDE:バンダイ・デジタル・エンタテインメント)を解散し、予定していた次世代機も出ないまま事実上撤退した。最終的に全世界で4万2千台を出荷したという〔バンダイ、ピピンから撤退。BDE清算 、PC watch、1998年2月27日〕。世界一売れなかったゲーム機である。 失敗の主な原因として、インターネット接続によるマルチメディア機能の将来像や具体的なユーザー利益が全く提示できなかったこと、アップル社の無理解、等が挙げられる。1990年代前半の開発当時としては先進的なオンラインコミュニティーやボイスチャット機能の開発も行われていたが、日本国内ではダイヤルQ2によるツーショットダイヤルが社会問題化しており「(子供向けの製品が主力の)バンダイの製品がアダルト系サービスに利用されかねない」と危惧した当時の社長・山科誠の判断により開発中止となっている。 バンダイによるユーザーサポートは2002年12月31日まで続けられていた。 カラオケ店では現在でも稼働中の店がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピピンアットマーク」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Apple Pippin 」があります。 スポンサード リンク
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